第14回:女子のための体幹トレーニングプログラム [講座]
先日、拙著新刊「女子の体幹プログラム」(日本文芸社刊)が発売開始となりました。
タイトル通り、女性のための体幹トレーニング本で、いわゆるムキムキマッチョなイメージではなく、女性らしさが形になったデザイン・内容に仕上がってます。
ルミネのオリオン書房さんでは、パネルも飾ってくださってます!
おしゃれな感じで、本のイメージにぴったり。
私の周りでも反応が思いのほか高く、これまでありそうでなかった感じの本だったのかなと、今改めて感じてます。
さて、本書では、自宅で簡単にトライできる自重系トレーニング・エクササイズをご紹介していますが、ここで一つ皆さまに提案させていただきたいのが、
『痩せにくくなってきた…と感じたら、体幹を鍛えよう』
ということです。
といいますのも、日々の仕事や家事などで忙しく、やる気はあっても、なかなか思うように運動ができない…、と運動不足気味の方も多いと思います。
以前なら、「ちょっと最近太ってきたかな」と思っても、少し運動すれば元の体型に戻っていたのに、ここ最近はめっきり痩せにくくなってきた――そう感じている方も少なくないはずです。
そういう皆さんにおすすめしたいのが、ズバリ「体幹のトレーニング」です。体幹とは、体のコア(中心)となる部分のこと。お腹周りをイメージする方が多いかもしれませんが、腹筋だけを指すのではなく、背中や腰回りも含めた胴体の中心部全般を「体幹(たいかん)」と呼び、この部分を鍛えるトレーニング=体幹トレーニングとなります。
では、体幹を鍛えると具体的にどんなメリットがあるのでしょう?
以下に、主なメリットを挙げてみました。
■基礎代謝がアップする
体幹部にある筋肉には、エネルギー燃焼力の高い赤筋(せっきん)が多く存在しています。赤筋は、呼吸や血液循環、骨格や姿勢の維持のために働く、いわば基礎代謝をつかさどる筋肉です。つまり、トレーニングで体幹部分を刺激すると、基礎代謝がグングン向上し、痩せやすい体に変わっていくというわけです。以前と比べて痩せにくくなったと感じている人に体幹トレーニングをおすすめするのは、こういうわけなのです。
■体の軸がしっかりして、姿勢が良くなる
体幹が鍛えられると、体の真ん中に一本の芯が通ったように安定し、軸がぶれなくなってきます。軸がしっかりすると、自然と背筋も伸び、綺麗な姿勢をキープできるようになります。電車やバスなどで立っているとふらついてしまう、という人は体幹を鍛えれば、ふらつかず、しっかりと立っていられるようになるはずです。
■基礎体力がつき、ハイレベルなトレーニングがこなせるようになる
トレーニングを行っている時、「どこに力を入れていいのかわからない」、「既定の回数をこなすのがつらい」、「なんとなくやりづらい」と感じているならば、もしかするとそれは、あなたの体力がそのトレーニングメニューをこなすのに追いついていないのかもしれません。そんな時は一旦、体幹を鍛えるトレーニングを行い、基礎体力をつけてからあらためてチャレンジしてみてください。回り道のように思えるかもしれませんが、正しいフォームで行えないトレーニングを何回やっても大した効果は見込めません。長い目で考えると、このほうが断然近道だといえるでしょう。
このように、体幹を鍛えることは、まさにいいことずくめです。
本書の中でも、この体幹をターゲットにした様々なエクササイズを動画でわかりやすくご紹介していますので、ぜひトライしてみてください。自宅で特別な道具なども必要としない手軽な種目となっています。
尚、ここしばらくは、めっきり運動から遠ざかっていて、エクササイズやトレーニングをしようと言われても、ちょっと自信がない…という方もいらっしゃると思います。
そういう場合でも、あまり意気込まず、気軽に始めてみてください。そのほうがかえって長続きするものです。勢い込んで始めると、大概やる気だけが空回りしてしまいがち。無理な目標設定やメニューを組んでしまい、最初はいいけれど、すぐにモチベーションが下がって続かなくなってしまいます。
けれども、気軽に始めたトレーニングは「できそう」、「やってみたい」と思って始めてみるため、意外と無理なくできるものが多いのです。しかも、本書でおすすめするエクササイズ種目のほとんどは、動作も覚えやすく、簡単なものばかりです。そのため、ちょっとした空き時間に思い立ってやっているうちに、なんとなく生活の一部となり、気がつくとやらないほうが気持ち悪くなる……という、エクササイズ継続の黄金パターンに持ち込みやすいのです。「これをやると、なんとなく調子がいいから続けている」――むしろ、それくらいがちょうどいい。。
つまり、あまりあれこれ考え過ぎず、まずは軽い気持ちで、できることから始めてみる。自分なりの運動習慣を定着させる大切なポイントです。
実際に本書のトレーニング・エクササイズを試していただいて、何かわからない点や不安などありましたら、下記のフォームからお気軽にお声を聴かせてください。
http://bodyquest.jp/contact/
↑※ボディクエスト問い合わせフォーム
その中で多くご質問いただく内容などは、このブログでもQ&Aとしてご紹介していきたいと思います!
<森 俊憲>