第28回: 見過ごしがちな、「ギックリ腰の季節」に注意しましょう [講座]
ソネトレ総合監修トレーナーの森 俊憲です。
寒さも本格化してきて、ずいぶんと朝晩の冷えを感じる季節になってきました。気温の急激な変化に対して体が付いていけず、思わぬ体調不良やインフルエンザ風邪もはやっているようです。
と、季節柄ここまでは誰もが意識するところですが、この時期には他にも注意すべき点がありますので、今回は、この点についてピックアップしてみます。
それは、ぎっくり腰です。
本当に辛いですよね。
私が会社員だった時にも、時々ギックリ腰で仕事を休むという人が結構多かったように思います。
突然気温が低くなるこの時期は、実は「ギックリ腰の季節」とも言えるのです。
意外と思う方もいらっしゃると思いますが、なぜなら寒さで体が十分に温まっていない状態で腰に負担がかかると、ギクッといってしまう事がとても多いからです。
ちなみに、「くしゃみや洗顔中の中腰」などにも気をつけてくださいね。
他にも、ギックリ腰の原因には次のようなものがあります。
●最近、急に太った
●運動不足
●ハイヒールをよく履く
●重い荷物を持つ
●中腰の姿勢になることが多い
●タバコをよく吸う
●冷え性
全てに含まれる原因は血行不良と姿勢ですね。
思い当たる節の方は特にご注意ください。
では、実際になってしまったら?
●先ず安静
横になり膝を曲げ、海老のようになって寝ると少し痛みが和らぎます。
●腰を冷やす
捻挫と同じで炎症が治まるまでは、患部を冷やし安静に。
マッサージや入浴は控えましょう。
●1週間ほどして強い痛みが治まってきたら、徐々に体を動かし筋肉をほぐしましょう。
ぬるめのお湯に浸かったり、温シップを張るのも効果的です。
ただし、痛みが非常に強い場合や、1週間以上痛みが取れない場合は、必ず専門の整形外科を受診してください。
次にギックリ腰にならない方法をお伝えします。
1.腰周りの筋肉を鍛える
腹筋と背筋をバランスよく鍛えましょう。
腹筋が弱いと背筋に負担が掛かり腰痛を引き起こします。
2.正しい姿勢とリフレッシュ
ぎっくり腰は、座っている時間が長いデスクワークの人や車の運転手さんが多いようです。
悪い姿勢で座りっぱなしだと、体重が腰にかかって血行が悪くなり、腰に過度の負担がかかります。
また、お休み時間も設けて腰周りのストレッチなどで心も体もリフレッシュしましょう。
中腰も大きな原因になります。しゃがむときは必ず膝を曲げるように。また、ハイヒールも長時間履き続けると、腰に負担がかかります。
3.食生活
骨や筋肉を作るためには、特にカルシウムやたんぱく質を積極的に摂るように心がけましょう。 ビタミンB1は、筋肉や神経の疲労を回復し、ビタミンEは、血行を促進して筋肉の緊張をとる作用があります。豚肉や大豆にはビタミンB1、サンマやサバにはビタミンB2とEなどが豊富に含まれています。
また、今回は、腰の保護に重要な役割を果たす、「脊柱起立筋群」を静かな動きの中でしっかりと強化できる体幹トレーニング種目をご紹介します。こちらもぜひ一度チャレンジしてみてください。
◆グッドモーニング
この種目は、いつでも簡単にできる基礎的な体幹トレーニングです。背骨を支えている脊柱起立筋を鍛えることができ、下背部から腰、ハムストリングスまでをトータルにケアできるので、腰痛予防として活用度大です。
1. 肩幅に脚を開き、両手は耳の横に添え、軽く膝を曲げます。
2. 背すじと腰を伸ばしたまま、お辞儀をするように上半身を前に倒し、ゆっくりと元の姿勢に戻します。動作中は、下半身はしっかり固定して、顔はできるだけ正面を向いたまま行うようにすると効果が高まります。
3. 連続して10回行い、体力に合わせて1~3セットを目安に行いましょう。
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第27回: トレーニングは気持ちの安定剤、頑張った後にはブルーな気分もすっきり晴れる! [講座]
ソネトレ総合監修トレーナーの森 俊憲です。
普段皆さんはトレーニングやランニングなどの運動習慣ととどのように向き合っていますか?
「そりゃもう楽しくて仕方がない、三度の飯より大好物!」と応えられる人は、おそらくほとんどいないと思います。
どんなに運動への意欲が高く、目的がブレていなくても、忙しい日常の合間に時間を作ってコンスタントにトレーニングやランニングを行うことは簡単ではありません。継続的な実践には様々な気苦労も伴いますしね。
twitterなどで世界中の人のトレーニングやワークアウトに関するつぶやきを観ていても、一人ひとりが計画と実践の狭間で葛藤しているのがよくわかります。
筋力トレーニングは本質的にはとても良いこと、またコンディションを上げていくためにも必要不可欠、ということは頭の中で理解していても、
・仕事が忙しくて時間がない
・体調が万全でなく、体が重い
・面倒くさい
・億劫だ
とは、皆が感じてしまうことです。それに、自分にとって負荷の高いトレーニングなどで体を追い込むプロセスそのものは、たとえスポーツ選手やボディビルダーであっても辛いもの。
しかし、私がおすすめしたいのは、そんな辛く面倒なトレーニングを行った後のスカッとする充実感や達成感!
たとえ、運動前はもやもやと重い足取りであったとしても、トレーニングを行った後は、さっぱりと晴れやかな気持ちで、「ん、何でこんなことで悩んでグダグダしていたんだろう??」なんて思えることすらしょっちゅうです。
だから私は、自分の体が重く感じるとき、また少し頭が痛いなと思うときにあえて体を動かすようにしています。もちろん気分だけでなく、体のほうもスッキリ。
そういう意味では、ちょっと沈んだ状態から本来のイキイキとした自分に戻すためのリコンディショニング法とでも言ったところでしょうか。皆さんも、気分が晴れないときにこそトレーニングを実践してみてください。きっと自分にとって良いことずくめの結果が待っているはずですから
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第26回: 弱気のバリアを取り除くには? [講座]
ソネトレ総合監修トレーナーの森 俊憲です。
さて、これから体形の改善に取り組んでみようという人の多くが、「トレーニングを行えば体が変えられる」という理屈はわかっていても、本音では「本当にきちんと続けられるか?」「目標とする体を手に入れられるのか」ということが不安だと思います。
当然、じっとしているだけでは何も変わりませんから、簡単ではないかもしれません。また、ポジティブに「自分らしい体形を手に入れた未知の自分」を想像しましょうと言われても、最初はピンとこないかもしれません。
しかし、トレーニングには特別な才能も運動神経も必要ありませんから、やれば必ず変わります。もちろん、成功までの道のりやかかる時間、変化の程度には個人差がありますが、これは筋トレに限らず他のことでも同じですね。
それでも、なお不安でしょうがないという人は、いわば「食わず嫌い」の状態だと言えます。成功したいという思いより、失敗することへの心配が勝っているのでしょう。
行動をコントロールしているのは自分の気持ちや感情ですから、弱気のままでは行動を起こすことすらできなくなってしまいます。考えすぎると行動できなくなるのが人間の悪い癖。何事においても、実際にやってみないと本音のところはわかりませんよね。
成功したいなら、“成功するための意識”を持つようにして下さい。
その意識とは、ずばりチャレンジャー精神です。それも、失敗を恐れない「開き直ったチャレンジャー」になりましょう。
たとえば、子供の頃にやった自転車の練習を思い出して下さい。
1回も転ばずに上手に乗れる子はいませんよね? たいていの場合は、膝をすりむいたり、お尻を強く打ったりしながら体で覚えていくものです。また、泳ぎの練習でも、最初から25Mを泳ぎ切れる子供はいません。
できなくて当たり前。あくまでも、トライ&エラーの繰り返しによって体で覚えていくものなのです。
とはいえ、これらは子供の頃、誰もが半ば強制的にやらされるものですから、それほど参考にならないという人もいるかもしれません。
そこで、こんな例を紹介します。
もう20年以上前になりますが、私が湘南で波乗りを始めた頃のことです。
当然、最初はまったくボードの上に立てませんでした。何度トライしても無様にコケるだけ、その繰り返し。はっきり言ってまったく楽しくありませんし、なぜ周りのサーファーたちがうまく乗っているのに、自分は乗れないのかと落ち込みました。
その一方では、自分のことを棚に上げて、こんな考えも湧いてきました。「こんな不安定な細い板の上に立てということ自体にムリがあるよなぁ」「もしかしたら自分のボードが悪いんじゃないか? 他の人はもっと高性能で、乗りやすい物なのかもしれない」
そんなある日、ふと、私の中でこんな言葉が浮かびました。
「ここで諦めるのは自分らしくないな」
この気持ちの切り替えがきっかけとなったのか、その日からの私は「絶対乗ってやる!」と心に誓い、毎週末、早朝から一人で海に乗って特訓するようになりました。
波に巻き込まれて海水を思いきり飲んでしまったり、地元のサーファーに邪魔だと怒鳴られることもしばしば。さすがに気持ちが折れそうになることもありましたが、繰り返しやっていくうちに、なんとなく、どこが悪いかということがわかるようになってきました。そんな試行錯誤を重ねていくるうちに、ある時に自然と立てるようになったのです。
それは偶然だったのかもしれませんが、この時を境にどこが悪いかではなく、どうすればよいかということがわかるようになりました。“感覚をつかんだ”ということだったのだと思います。ここまでに2~3ヵ月かかりました。
最初に波乗りを始めた時、
①波が来たらパドリングを始める、
②ボードが波に乗って走り出す、
③その時にタイミング良くパッと立つ、と教えられていました。
その時は「パッと立つって何だよ!」と思っていたのが、言われてみればたしかにそうだなと感覚としてわかりました。
この時、「できないかもしれない」という、自分の弱気な感情を超えることを学んだような気がします。それまで、とてつもなく険しいと感じていた波乗りを自分のものにした喜びは測り知れませんでした。
もし、何かに挑戦しようとしていながら、できない理由を探しているとすれば、それはすでに自分の中で「ムリ」「やらない」と決めていることと同じです。
筋トレも失敗して当然、できなくて当たり前、でOK。どんどん開き直りましょう。自分で実際にやってみることで、成功の手がかりは必ずつかめるのですから。
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第25回: 体の"ブラックボックス"をなくそう! [講座]
これは、私の親しい友人トレーナーの体験談です。
扁桃腺がひどく腫れ、10日間ほど緊急入院した際、その知人は半ば寝たきり状態で点滴を受け続けていました。彼にとって、これほどの点滴生活は生まれて初めての経験だったそうですが、何とも表現しがたい不安を感じたそうです。(※扁桃膿瘍といい、30代男性に多い症状のようです)
「口からはまったく食べ物を入れていないのに、体がブヨブヨと水ぶくれするようにむくんでいく。しかも極端な運動不足のせいで、気力まで日に日に失っていってしまう。かといって、自分ではどうしようもなくて、されるがまま……。なんだか気持ち悪かったよ」
点滴の仕組みが分かっている人には、何てことはないのかもしれません。でも、それが分からず、自分自身でもコントロールできないうちに体が変化、しかも本人がマイナスと思われる方向に変化してしまうのは、やっぱり気持ち悪いですし、途方に暮れてしまいますよね。
体形がゆるんでいったり、太っていったりする自分を諦めに似た境地で放置してしまうのも、ひょっとしたら、点滴を受けていた友人の心境と近いものがあるのかもしれません。
たとえば、「最近食べ過ぎていたから体重が2キロ増えた」という程度の、想定の範囲内であれば、自分の体形や体重の変化を受け入れることもできますし、食べる量を減らしたり、運動したりして平均的な体組成に戻そうと努力もするでしょう。
でも、いつからか、自分の意志と行動では取り戻せなくなってしまう。
おそらく、「太る」ということの基本的な仕組みを正しく理解していないせいで、体の中に“ブラックボックス”ができてしまい、自分の手には負えなくなってしまうのかもしれません。「痩せる」とか「体を引き締める」といった願望がどんなに強い人でも、体の成り立ちやメカニズムについては意外に無頓着な人が多いようです。
筋トレをスタートさせて間もない人から、「トレーニングをしたら、逆に体重が増えました」とか「お腹が出ました」との声を聞くこともありますが、それも体がブラックボックス化していることが原因でしょう。
人間の体は物理的なもので、体重の増減は口から取り込んだエネルギーと、体内で燃やすエネルギーの差でしかありません。
もし、トレーニングを継続しているのに太っているのだとしたら、「トレーニングの量が自分の思っているほどではなく、食事として取り込んでいるエネルギーのほうが多い」「トレーニングをしていることで安心してしまい、以前より食事の量が増えている」このどちらかでしょう。
また、筋トレを始めた当初に少々太ったと感じても、運動量自体が十分であればまったく問題ありません。基礎代謝のメカニズムを知っていたら十分想定内であることが理解できるでしょう。
体重50キロの女性を例に取って基礎代謝を簡単に説明してみます。
人間の体の6~7割は水分ですから、この女性の体内の水分量はおよそ30リットル。1.5リットルのペットボトル20本分です。
女性の平均体温が36℃だと仮定すると、日々健康につつがなく生活を送るためには、1.5リットルのペットボトル20本分もの水を、常に36℃の温度で温め続けなければならないということ。この、温め続けるために必要なエネルギーが「基礎代謝」です。
体の表面で感じる体温が36℃ということは、体内でもっと体温が高い部分もあるでしょう。その温度を常にキープするためには、相当のエネルギーが必要になるわけですね。
筋肉が増えれば基礎代謝量も増えますから、エネルギーがどんどん消費され、脂肪も燃焼されます。逆に、筋力の低下に伴い基礎代謝が減ると、エネルギーが余って脂肪として蓄積されます。
このような体の仕組みを知っておけば、少々の太った・痩せたで一喜一憂することはありませんし、より効率的に最短距離で体形の改善を図ることができます。
どんなに筋トレを頑張ったとしても、自分の体がブラックボックスになっていたら効果を今ひとつ実感できないですし、効果が実感できなければトレーニングを続けることはできませんよね?
どんどん高性能化していくコンピュータ機器や家電とは違って、体はあなたが思うよりはるかにシンプルにできています。少しずつでもかまいませんから、その仕組みを理解して、ぜひ自分の体からブラックボックスをなくす努力をしていきましょう!
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第24回: トレーニングを続ける効果、大事な変化は体よりもセルフイメージ! [講座]
私自身がこれまでトレーニングを長年続けているのも、また続けてこれたのも、自分の中での前向きなテンションを維持するということが一番の理由です。
とにかく何をするにしても、気持ちの面でのモチベーションの強さがないと前に進めません。
既に筋力トレーニングやランニング等の運動が習慣になっている人(もしくは半年以上続いている人)にはきっとわかっていただけると思います。もっと言えば、『トレーニングはセルフイメージを強化するための手段』と言っても過言ではありません。
ですから、短期的なダイエットを目的にして体重や体脂肪の減少という「結果」だけにこだわるよりも、もっと長期的な視点で「プロセス」に目を向けて欲しいと思います。
気持ちよくトレーニングをこなせた後の爽快感や充実感は何ものにも代えられません。
例えば、マラソンランナーがゴールした後の顔を見ればよくわかりますよね。42.195Kmの道のりは耐え難いほど辛いはずですが、ゴールに辿り着いた後には選手達しか味わえない素晴らしい世界が待っているのでしょう。
「辛かった~、でもまた頑張ろう!!」と。
このように、結果よりもプロセスやチャレンジすること自体に意味を見出してトレーニングを行うことが行動を長続きさせる秘訣です。
そして、私たちの社会生活全体に対するメリットの大きさを比較しても、体と心(セルフイメージ)では圧倒的に後者のメリットの方が大きいはず。セルフイメージの強さは自分自身にとって、感情、思考、判断、行動の源になりますから、これを高めれば高めた分だけ自分にとってのプラスに。
積極的な行動が伴うことで仕事やプライベートなど全てが自然と良いほうへ回りはじめます。
私がかれこれ10年以上前から、「引き算のダイエットではなく、これからは足し算のボディデザインを!」と訴え続けてきた理由がまさにこれなのです。
ぜひ皆さんも、体の変化だけでなく、セルフイメージの変化量にも意識を向けてみてください!
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第23回: ちょっとの工夫で体感アップ! 運動効果を最大限に高める秘訣 [講座]
健康や体型維持には、地道な努力の積み重ねが大切。ですが、公私に忙しい現代社会、効率よくトレーニングすることも同時に追い求めたいところですよね。トレーニングに充てられる時間が限られているのならば、こなせる種目の量にも限界があります。しかし運動効率を決めるのは、なにも取り組む種目の数だけに限りません。トレーニングの動作中、動作と動作の合間、そしてトレーニング後。それぞれのタイミングでちょっとのことを意識するだけで結果が変わるポイントをご紹介しましょう。
皆さんはトレーニング実施の最中、どのように呼吸をしていますか? ありがちなのが、力む瞬間に息を止めてしまうこと。しかしこれは体に負担をかけるばかりか、踏ん張りすぎて貧血を起こし、その後のトレーニングに悪影響を与える可能性があります。
筋トレ中は、鍛えている筋肉に多くの血流が流れ込み、運動に必要な酸素を運んでいます。すると鍛えている部分以外への血流は減少。この状態でさらに呼吸を止めると、脳への血流が減りすぎて、めまいや頭痛といった反応を招くことになるのです。また、脳に限らず、心臓にも負担がかかると言われています。
筋トレ中の正しい呼吸とは、筋肉に力を入れる時に吐き、戻る時に吸う。これが基本です。筋肉は力を入れる(収縮する)時だけでなく、戻す(弛緩する)時こそ、よりゆっくりと動作して意識を集中させることが重要です。その際、ゆっくりと息を吸い酸素をたくさん取り込むことで、筋肉に栄養を与え、成長を促すのです。
「しっかり呼吸しなきゃ!」と考えだすと、今度は肝心のトレーニングに集中できない……。中にはそんな一本気な人もいることでしょう。その場合は、力を入れる時に大きな声で回数を数えるのがオススメ。「イチ!」「ニイ!」「サン!」と声に出してカウントしていれば、自然に息を吐くことができます。家族などがいて大きな声を出すのが恥ずかしい……という人は、“エアカウント”でもかまいません。要は息を吐ききってさえいれば、あとは自然に息を吸い込むことができます。
決められたプログラムを、指定の回数通りにただ動かす……。毎日やっていると慣れてきて、飽きもすれば、注意力散漫なトレーニングになってしまうものです。しかし、やっつけ作業のように行ったトレーニングでは、狙った筋肉へ効率よく負荷を与えることができません。
スポーツトレーニングの基本原則に「意識性の法則」があります。鍛えている部位を具体的に意識しながらトレーニングを行うと、意識しない時よりも高い効果が得られるというもの。精神論ではなく、実際に効果が高まることは、多くのスポーツ選手が実感していることでも証明されています。
理想の体型を健康的にデザインするために大切なのは、どこの筋肉をどのように発達させたいのか、目標をもって動作のひとつひとつを行うこと。腹筋を鍛えてお腹を凹ませたいのであれば、動作中はターゲットとしているお腹の筋肉に意識を集中させます。繰り返し意識することで、自分の中での目標も明確になり、フォームも自然と正しいものへと矯正されていきます。逆に注意力散漫なまま筋トレをすると、余計な反動や勢いを使ったりと、ほかの箇所を補助的に使ってしまいがちですし、思わぬ方向に力が入ってケガをすることだってあるのです。
とはいえ人間ですから今日はなかなかうまく集中できない、そんな日だってあるでしょう。そんな時は鍛える前に筋肉を実際にさわって刺激を与えた上でトレーニングを行う、鍛える筋肉を「この筋肉」と目で見ながらトレーニングを行う、3Dの筋肉図をイメージしながら俯瞰から自分の体を見ているような気持ちで鍛える、などなど、視点を変えての発想が、意識を高めるのに有効です。
ぜひ参考にしてみてください!
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大人女子のための『続く筋トレ』
トレーニングによるボディマネジメントの第一の鍵は、「続けられていること」自体を大きな成果として捉えること。なぜなら、正しいインプットさえしていれば、マイペースでも結果はあとから自然についてくるからです。
本書では、普段から多くの方をオンラインで応援指導している中から、ポイントとなるエッセンスを抽出してわかりやすくまとめました。
問題はどうやって続けるか?
これが本質ですよね。
今回は、”トレーニングを継続する”ということをテーマに、効果的に「トレーニングを続ける状態を作ること」を考察し、お伝えしたいと思います。
私自身にとって、筋力トレーニングはすでに日常生活の一部としてごく当たり前に組み込まれています。
最低でも週に2回は必ず70分程度のトレーニングを行なっています。
トレーナーだから当たり前でしょ、と思われるかもしれませんが、トレーニング自体は私にとっても楽しいものではありません。時間もかかるし、実施中は身体への負担もかかるとてもめんどくさいものなのです。
では、どうやってそのように習慣化させるか?ということですが、私は自分自身を、「トレーニングに自然と没頭してしまう状態」にすることがポイントだと考えています。
人間は本当に好きなことをやっていると、時間の感覚が無くなり、時には食事や寝ることさえも忘れてしまうことがあります。
たとえば、ロールプレイング系のTVゲームなどがそうかもしれませんし、大好きな作家の本を読んだり、はまっているドラマなども考えられますね。
人によっては、パチンコや競馬などのギャンブルにもそういうものを感じるのかもしれません。
私は博才も無いですしゲームは苦手なたちなので、それらはやらないのですが。
自分の経験的にトレーニング以外に思いつく(&思い出す)のは、魚釣りやゴルフ練習です。
また、特に子供の頃のプラモデルづくりには夢中になりました。 いつもご飯くらいゆっくりと食べなさい、と親に注意されていた気がします。 綺麗に組み上げるのは面倒ですし、難しいのですが、組立説明書通りに、順序を守って一つ一つ組上げていくと誰でも必ず見本どおりの立体モデルを完成できます。
そう、がんばってやれば最後は必ず成功が待っています。しかも、やればやるだけ早くその完成形を拝めます。
だから、一心不乱に作業を続けますし、途中でやめる人はまずいません。
この、「最後には必ず完成するということ」がミソですね。
プラモデルっていうもの自体が良く考えられていると思います。
このように、「人を夢中にさせるもの」にはある共通点があります。
それは、大まかに以下の4つ。
1、その行為自体が、気持ちよい気分にさせてくれること (ドキドキ・ワクワク感なども含まれます)
2、やればやるほど効果や完成度が高まるということが保証されているもの
3、大きな見返りが期待できること(モノやお金、名声、地位、権力など)
4、自分らしさを活かせるもの(自己実現や自己表現)
皆さんがもしもこれまでに何かに没頭したということがあるなら、きっとこの中のどれかに当てはまると思います。
トレーニングの継続のように、”チャレンジする”という要素が含まれるものだと、きっと2番目ですよね? 人間が情熱を持ってチャレンジし続けられることであるかどうか、ということに関しては、この「結果が保証されていると思えているか」が心理的にとても大切です。
頂上まで行くのに何日かかるかもわからないような高い山には普通の人は登ろうとしませんよね。 それと同じです。
結果が出始めれば、上記2番目の理由に加えて、4番目の理由も合わさってきます。
そうなれば自ずとトレーニングに没頭でき、全く苦にならなくなります。
というように、日々の生活の中で、上手にトレーニング(運動)習慣を獲得していくためには、根性や気合だけでなく、ちょっとした知識や知恵であったり、客観的に自分自分の行動心理をコントロールする術を持っているかどうかはとても大事なポイントになってきます。
ぜひ、成功への確信を作って、トレーニングに全力投球してみてください。カラダは行動を裏切りません。
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第22回: トレーニング実施を定着させるために気をつけるべき点 [講座]
「健康は一日にして成らず。」
日頃の生活習慣や不摂生によってゆるんでしまった身体を元に戻す食事制限やダイエット然り、また、健康的に鍛えられた身体や体力を養うトレーニングやエクササイズ然りです。しかしこれが上手く続かない…という想いをお持ちの方も少なくないと思います。多くの方が一度や二度、挫折した経験をお持ちのことでしょう。しかし、こういった地道な努力を続けるには、強い意志あるのみ! ……なのでしょうか?
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<森 俊憲>
第21回: 運動習慣をつけるには、まずはポジティブ思考を習慣化 [講座]
もう皆さんは2017年に目指したい自己イメージを考えていらっしゃますでしょうか?
そう、この一年で実現したい行動目標や予定、そしてその成果としてのご自身の健康やボディデザインに関することです。この時期にできるだけ詳細に頭の中でビジュアライズすることが大切で、人間学的にも、その年に本当に自分が何をすべきかをしっかり考えることはとても有効とのこと。気持ちを切り替えて、新しいものに挑戦するには最高のタイミングだと思います。
好評の、自宅で行えるパーソナルトレーニング『ソネトレ』↓でもお待ちしています!!
<森 俊憲>
第20回: 年末にも失速しないトレーニングの取り組み方とは? [講座]
自宅で行えるパーソナルトレーニング『ソネトレ』↓でもお待ちしています!!
<森 俊憲>